「男女共同参画社会」とは、男女が性別にかかわりなく個人として尊重され、多様な生き方を選択でき、認め合う社会です。皆さんの家庭や職場、地域では、どのくらい浸透しているでしょうか。
令和における
男女共同参画の推進は次のステージへ
本県では、若年女性の県外流出への対応が喫緊の課題となっています。また、新型コロナは女性の雇用や暮らしにより深刻な影響をもたらし、一方で、テレワークなどの導入が進み新しい働き方の可能性が広がりました。この機会を捉え、持続可能な地域社会を維持していくために、誰もが性別にかかわりなく、いきいきと暮らし働ける環境づくりが重要となっています。
このたび、県における男女共同参画と女性の職業生活における活躍を推進する指針として、新たな「山形県男女共同参画計画」を策定しました。みんなで連携・協力し、誰もが活躍できる山形県を創っていきましょう。
~「山形県男女共同参画計画」の内容をもっと詳しくお知りになりたい方へ~
「山形県男女共同参画計画」の全文は、県のホームページをご覧ください。
◇「持続可能な開発目標(SDGs)」の視点
国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)では「ジェンダー平等の実現」が目標の一つに掲げられており、国際社会が一致して「誰一人取り残さない」社会を目指し、取組みを進めています。本計画はこのSDGsの理念と軌を一にしています。
◇「ジェンダー」とは?
「ジェンダー」とは「社会的・文化的に形成された性別」と訳され、身体的な性別に対して、社会によって作り上げられた「男性像」「女性像」で、それ自体に良い悪いの価値を含むものではありません。日本は、2019年に公表されたジェンダー・ギャップ指数で153か国中121位と低位にあり、政府が策定した「第5次男女共同参画基本計画」においても、男女共同参画に強力に取り組む必要があるとしています。
計画の体系
今後5年間の重点分野
施策を進める上での共通の視点
地域には、依然として固定的な性別役割分担意識や無意識の偏見・思い込みが根強く存在し、男女共同参画社会づくりが大きく進展していない要因となっています。これらの意識や固定観念は、性別や年齢、立場を問わず小さい頃から長年にわたり形成されていると考えられており、施策共通の課題として取り組んでいきます。
山形県の男女共同参画における現状と課題
計画の基本的な考え方
- 3つの基本の柱、9つの施策の方向、36の数値目標で総合的に推進!
- 女性活躍推進法に基づく推進計画に位置づけ、女性の活躍を強力に推進!
Ⅰ 男女共同参画社会の実現に向けた基盤づくり
男女共同参画を推進する上で最も重要な人権尊重の教育・学習、性別による無意識の偏見・思い込みの解消に向けて取り組みます。また、若年女性の定着・回帰に向けての取組みや防災等、性別に偏りのある分野への女性の参画促進に取り組みます。
Ⅱ いきいきと男女がともに活躍できる環境づくり
社会経済の変化に柔軟に対応していくため、政策・方針決定過程への女性の参画拡大に取り組みます。
また、男女の雇用等における機会均等の確保と女性の活躍推進、ワーク・ライフ・バランスの取組みを促進します。
Ⅲ 安全・安心に暮らせる社会づくり
暴力を根絶するととともに、貧困、高齢、障がいなど生活上の困難を抱える人が安心して暮らすことができるよう取り組みます。